過労死Pの連日定時帰り

ニコニコ動画のブロマガから締め出されてきました。

用心棒志保の敗因を分析する【ミリオンTAキャスト投票】

 先日、ミリオンライブシアターアクティブキャスト投票こと、ミリオンの選挙が終了しました。
 開幕と同時に電撃戦を仕掛けた村人Aロコ陣営や、マイペースに着実に票を確保する妖精星梨花陣営。ホンモノの組抗争のごとく真正面からぶつかり合うまつり組長姫vs組長ひなた。他を寄せ付けない得票数となった杏奈vs百合子の勇者聖戦。中の人の応援でブーストがかかる天空魔王騎士団というイレギュラーも発生し、大白熱のミリオン投票合戦でした。
 さて、そんな中。私がずっと注目し参加していた、のり子vs志保の任侠用心棒争いについて、イベント告知の日から時系列に沿って分析していこうと思います。
 そして、なぜ母数で上回るはずの志保陣営が敗北したのか。そのあたりもまとめてみます。

 志保コンベンションセンター(以下CC)は荒れているだとかまとまりがないだとか言われ続けていましたが、どのような感情が渦巻いていたのか、時系列を追いながら分析していきます。
 分析とはいいますが、たぶんに主観と結果論と推定が入っているので、気になる点がありましたら反論ください。



 だいぶ長文(17,000文字)になるので、結論だけ先に申し上げると、志保Pの意見が割れて、のり子Pに他担当から応援が入った。という結論です。ではなぜ志保Pの意見が割れたか、それを振り返っていきましょう。
 CCのニックネームは特に隠しませぬ。実際にCC見に行けばわかるし。



【4/18 投票キャンペーン開始初日】
・ロコが開幕30分でCCが大筋合意し、村人Aにスタートダッシュを決める。
・投票の詳細を受け志保CCでは、めいめいが役柄の候補を挙げ始める。
・4/18の12時までで、普通の子、お嬢、幼なじみ、部長、霊、用心棒、転校生など(志保CC9スレ目514-539)が話題に挙がる。
・候補が絞り切れない志保CCに対して、セイロス氏が4/19 0:00からニコ生配信の告知をする。

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・15時頃までに、妖精星梨花や子分環、魔王朋花が頭一つ抜け出すなど、大勢が見えてくるようになる。
・方向性が定まる他陣営を横目に、ハマり役がいまいち見いだせない志保CC。ひとまずは上記のニコ生を待つことにする。

 北沢志保は、演技の仕事をしたい。と765プロにやってきたキャラクタである。
 演技の仕事に興味あるのになぜアイドル事務所?と思うかもしれないが、志保さんちはふたり姉弟の母子家庭であり、母親はほとんど毎日夜遅くまで仕事をしていて、それでようやく暮らしていけるようなあまり裕福でない家庭の子である。千早の仕事への情熱と伊織のツンデレをミックスさせると志保が生まれる、とイメージする人も多いと思うが、私からしてみると千早の一匹狼属性とやよいの貧乏属性のミックスで生まれた子だと考えている。しかも志保は父親についての記憶がほとんどない。相当幼いころに父親と離れ離れになったことが伺える。そんな家庭にあって、志保はどのような幼少期を過ごしていただろうか。生活にあまり余裕はなく、親も家にいない。さらに志保より幼い弟がいるため友達の家で遊ぶこともしにくい。習い事をするでもなく、おもちゃを買ってもらうでもない幼少期は家で留守番をすることが多かったはずだ。唯一の娯楽はテレビだったのではないだろうか。夕方に再放送される古いドラマを見て、役柄によって様々な人物に変貌できる女優という職業に憧れたのかもしれない。また芸能界という大金を稼ぐことのできる職業で家庭を助けたいと思ったのかもしれない。芸能界であれば14歳の少女であっても働くことができて母に楽をさせてやれるから、まずはアイドルという形であっても仕事でお金を稼ぐことを優先し、いずれ女優になる一歩めを進もうとしたのかもしれない。歌えるチャンスがあるならばクチバシつけて頑張ります、というふうに。また、多くの人の目に触れることによって、蒸発した父親に見つけてもらおう、というほのかな期待もあったのかもしれない。そのあたりはきっとネクストプロローグ編で語られるのでしょう。
 そんな志保に「映画のキャスト」という演技の仕事を、運営の独断ではなく、プロデューサー自らの手で与えられる機会が、このキャスト投票キャンペーンである。志保にふさわしい役柄とは。非常に重大な議題だ。厳選したい。が、どれにしようか迷ってしまう。
 今回の15の役柄に、志保ならコレだろう!と即決定できる役柄がなかったことは、意見の多様化を招いた。「子分」というキーワードで即決定できそうな環とか、「魔王」に心惹かれた朋花様やまつり姫、「勇者」というファンタジーの主人公に目を輝かせるであろうマイティセーラー百合子などはCCで議論するわけでもなく自然と票が集まり、一本化していった。
 
上の箇条書きにある通り、志保の場合は一晩で7役も候補が挙がった。それぞれの担当Pごとに自分とこのアイドルと歩んできた道が異なるわけだから、志保に寄せるイメージも異なれば、彼女の将来を見据えて与えたい仕事だって異なる。
 ご存知の通り、志保は面倒くさい子だ。こちらを慕ってこないし、すぐ反発するし、周りとの協調性にも欠ける。そんな志保を気に入って担当Pを名乗り、志保に投票するぞ!と決意表明する情熱に満ちたPたちが集まるのが志保CCなのだから、当然意見も割れる。
 これらを一本化するのは極めて難しいだろう。というか、無理でしょ。と初日の夜は件のニコ生を見ることもなく寝落ちしたのでした。



【4/19 キャンペーン二日目】
・振り返ってみれば、この夜が志保CCの明暗を分けた夜だった。

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・セイロス氏(ID:99abd477)のニコ生での意見はこのようにまとまったとのこと。(著者は未視聴)
・しかし、ニコ生というミリオンライブからすれば外部サイトにあたる場所で意見を募ったために、以下のような意見も持ち上がってくる。

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 本当に、「用心棒」は志保Pの総意なのか?という疑問が、志保Pの何人かに影を落とした。一日目の夜に挙がっていた用心棒以外の意見はどういう理由で却下されたのか、CCにはそのログが残っていないため、結果だけ告げられても同意しきれない。加えて、志保自身が持っている反骨精神と一匹狼気質は、当然ながら担当Pにも引き継がれているので、意見を押しつけられることを嫌う。
 一日目の折にも触れたが、めんどくさい子である志保をかわいがっている志保Pには、そのめんどくさい志保をなんとかなだめて説得して志保の舵取りをしてきた各々の思い出がある。「用心棒」という役柄がその自分とこの志保との思い出と合致していなければ、他所んとこの志保の担当Pの意見を聞く義理など、存在しない。
 また、志保は妥協を許さない子だ。劇マスにしてもプラチナスターライブ編にしても、自分の目指したい場所を明確にして、そこにたどり着くまで一切妥協しない。リボンの先輩とも喧嘩するし、うどんの同期とも喧嘩する。そういう性格なのだ。そのため、志保本人が妥協をしないのに、P自身がコレだ!と選んだ役柄と異なる、別の役柄に意思を変更するというのは相当に抵抗を生む行為となる。
・そういった意見に対しての、セイロス氏の答えは以下。WS0005.JPG

 志保に役を与えたい。それ以外の意見は不要である。
・これにカチンときた志保Pがいた。
 アイマスにおけるプロデュースとはアイドルとPの二人三脚であり、個別に異なるドラマが生まれるものであり、一般的な志保観に合わせて多数のPが意見をすり合わせることを指してはいない。役を与えるにしても、己が選んだ役柄で投票しなければなんの意味も持たない。俺の志保に与えたい役は、俺が決める。誰かに意思を促されるなんて、もってのほかだ。そう叫んだ志保Pがいた。

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 「志保Pじゃねーじゃねーか!」とコブラ的なツッコミされそうなんですけど、このファン数17K人の伊織P、のちに自分を過労死と名乗るので、とりあえず今は団結という名のもとに意見を集約させようとしていること自体を否定しているめんどくさい志保Pの一人だと思ってください。
 それに対しての志保CCの反応は以下。

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 CC内での意見の統一がされていないにもかかわらず、反論自体を否定するセイロス氏(ID:99abd477)。そもそも「志保に役を与えること」が第一目標になっていることがおかしい、と指摘したつもりだったのですが、聞き入れてもらえませんでした。また、荒らし扱いされたのがだいぶ心に刺さりました。この心へのダメージは蓄積し、のちにこの伊織Pはやさぐれることになるので、そこで悪い方に働きました。
 決定事項を覆すつもりはない、とでも言いたげな発言に、CC内でも抵抗が生じる。

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 ここで、「とにかく役を獲りたい」派閥、「用心棒志保を純粋に推す」派閥、「用心棒以外の俺の信じた志保に投票する」派閥と、「そもそもこのニコ生主に従うのが嫌だ」派閥ができあがったように感じた。
 志保が用心棒でなくてはならない理由もこれといって見つかっておらず、ハマり役とも言い切れない。用心棒以外派を翻意させるには材料が足りていない状況だった。

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・そういうわけで、「用心棒」を一本化の最有力候補としつつも、原則、各々の意見を貫きたい人は貫く。というスタンスが志保CCでできあがる。
・この後、日付が変わるまで、用心棒という役はどのようなものかとか、志保が用心棒を演じたらどのような演技をしてくれるか、などの意見が交わされた。

 用心棒派が、昼の12時に早急な意見の一本化を達成しようとしたのには、その当時の投票数が関係している。
 4/19、午前2時。ニコ生直後の用心棒得票数は、

のり子 378票
志保 152票

 で、約220票差。
 
そして4/19、12時現在。

のり子 524票
志保 307票

 ここでも約220票差と、ニコ生で意見を集約したはずなのに票差が縮まっていない。
 用心棒に入れましょう!と呼びかけをしているが、動いた人数はあまり多くなかったことが読み取れる。
 また、ニコ生で志保が用心棒にターゲットを絞ったようだ、という情報は当然のり子CCにもリアルタイムで届いていて(のり子CC4スレ786以降)、その当時、のり子は用心棒かなぁ?と少々ぼんやりしていたのり子CCが引き締まった。

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 「敵が強いほどアガる!」プロレス趣味ののり子の担当Pらしい、迷いのない発言はのり子CCの団結に強力に作用したことだろう。
 また志保Pの母数の多さを考えると一度まくられたら厳しい戦いになるため、早め早めに票を入れておこう。という動きもあり、ログイン票を迷わず投票するのり子Pと、意見の集約が完全ではなく投票をためらっている志保P、という構図も発生し、結果的に票差が縮まらなかった。
 志保CCで用心棒への集約に明確な反論が呈され派閥ができ始めるのは4/19の正午以降だが、それ以前、志保陣営が用心棒に投票先を絞ったようだと判明した4/19の朝方には、既にたくさんの他担当Pが応援にかけつけている。
 志保CCで意見の対立が起こる起こらないに関わらず、志保vsのり子というカードが組まれた時点で、のり子に浮動票が集まりつつあったことは、今回の選挙戦の特異性を強調しているように思う。

 さて、のり子陣営に多数の応援が駆けつけている状況で、志保CCにはほとんど志保Pしかいない。さらにはニコ生と志保CCで意見集約をしたはずなのに、投票数がいまいち伸びない。昼や夕方過ぎに票が伸びてくれることを期待したかったのだけれど、あろうことかのり子陣営の結束が固まってから自陣営で反対意見が紛糾しだした。「とにかく役を獲りたい」派閥である舵取り役は慌てたことだろう。「用心棒役以外で志保に役を与える道はない」という発言は、彼にとっては納得のいくものだったのかもしれない。しかし、反対派には大きな火種を埋め込むことになったのである。



【4/20 キャンペーン3日目】

・志保に悪役を演らせるのは心苦しいという意見が出る。→その反論として、「用心棒」はそもそも悪役なのか?という説得が試みられる。
・議論をしていくなか、「志保に用心棒を演らせたい」のか「役を獲るために用心棒を選んでいる」のかの主張が混ざり合ってしまい、志保CC内の大筋の意見が読み取りづらくなる。
・この議論の横で、「志保に用心棒を演らせたい」派閥が、用心棒志保の魅力をアピールする。(魅力をアピールしている横で、議論している状況でもある)
・そもそも外部サイトで意見をまとめたこと自体に不満を募らせている人たちが、コンベンションセンター内で再度意見を募るべきだ。と主張し始める。
・CC内でアンケートを取ったところで現時点で用心棒に賛同していない人たちが翻意するはずがないから、ニコ生のそれと同じ顛末になるためやる意味がないし、用心棒反対派がさらに反発を強めるだけだ。と反論が出る。
・議論の結果アンケートについては、志保CC内で意見を出しあいたいという意見が多く出て、翌日4/21 0:00-23-:59で意見を出し合うことが決まる。
・ここでのアンケートはあくまでもアンケートであり、意見の集約が目的ではない。外部の意見に惑わされない志保Pだけの意見を出し合うことで、方向性を提示しよう。という前提で翌日アンケートが行われることとなった。

 4/20は前日夕方からの流れもあり、200レスほどにわたって、用心棒の志保とはなんぞや。用心棒に投票する是非は。という議論が交わされていた。
 そもそもなぜ用心棒というヒール役に嫌悪感を示すPがいるのか、をたどると志保の初期イメージまで遡ることになる。
 志保のイメージとして、いつもツンケンしていて不機嫌そう、というものがある人もいると思う。志保Pでない人も多く目にした、劇マスでの振る舞いやN立ち絵から気難しそうな子と思われやすいからだ。しかし、当然四六時中周囲と軋轢を起こしているわけではなく、普段は心の穏やかな14歳の少女であることを志保Pは知っている。風呂も覗いたし。周囲に反発するのは成長心の表れで、焦りの一種であり、自ら生きにくい道を歩んでしまっている志保の手助けをしてやりたいと志保Pは常々考えている。志保を幸せにしてやりたいんだ。
 劇マスを客観的に眺めれば、もっとも常識的な発言をしているのは志保だ。その志保の意見が765プロの常識では通用せず、混乱の火種として扱われてしまったことを残念がる志保Pも少なくない。
 また、アイドルスペースウォーズでも志保はダークプラネットの旧将軍という敵役を演じていた。運営や公式が「ヒール役といえば志保だよね」と、イメージを押しつけてくることから、守ってやりたいと考えたPもいたと思う。
 今回の選挙は「役柄に最もふさわしいアイドル」に投票するものだ。これまでのヒール役は運営の独断で決定されたものだったが、今回はユーザー(=プロデューサー)の手で配役を決定することができる。その配役までもがヒール役となってしまうと、志保のイメージがヒール役で固定されかねない。事務所や家庭で気苦労が絶えないのだから、せめて役柄だけでも、攻められる役ではないところに投票したいと考えるのも自然なことだと思う。
 あとまあ、「用心棒」が敵なのかどうなのかという議論もあったけど、「悪徳組長の用心棒」なんだからスタンスはどうあれ敵じゃないわけがないでしょうよ。「志保が敵をやるのは嫌だ」に対して「用心棒は敵じゃないかもしれないよ!」で説得が通るわけがないです。

 前述のとおり、200レスにわたって用心棒志保に関して議論を続けてきた志保CC。ここだけを見ると、志保CCが用心棒への一本化に成功しているように見える。だが、CCに書き込みをしている人が志保Pの全てではない。初日にあったはずの、普通の子お嬢転校生などの役柄についての発言は普通の子について1レスあったきりで、それ以外はすべて「用心棒とは」で埋まっている。他の役柄を支持していた人はどこに行ってしまったのか。

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 前日昼の志保CCを振り返ると、この発言が目に留まる。「用心棒を推さないPは志保Pでない」という主張は、他の役柄を支持する担当Pの心に予想以上のダメージを与えていたはずだ。俺だってグサリと来たもの。
 志保を好いているからこそ他の役柄に投票したいのに、それを表明すると他人に「本当にお前は担当Pなのか?」と揶揄される。これほど辛いものはない。だったら自分の意見を秘してコンベンションセンターを去るか、ROMに徹するしかない。また、この時点で志保CCが荒れている、という指摘がツイッターなどでなされていたため、余計に油を注ぐことを嫌った側面もあると思う。志保に心の安らぎを与えてやるのが担当Pの役目のはずなのに、CCに波風立てるわけにはいかない。そういった判断がされたのかもしれない。

 そもそも志保Pがここまで頑なに個人主義で動き、団結することに抵抗が生じているのは、このキャンペーンの直後にネクストプロローグ編が控えていることも関係している。
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 合宿所の先輩たちが記念撮影するって言ってんのに、おそらく一回拒否して先輩に手を引かれてようやく集合した志保さんの図(劇場版アイマスデジパッケ)。

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 茜ちゃんにむりくり連れてこられた強化(?)合宿の夜にみんなで花火を楽しむ志保さんの図(幕張直前合宿SR茜ちゃん背景)。

 狂犬北沢はどこに行ってしまったんだ!と声を挙げた伊織Pもいるとか。
 めんどくさい志保を好んで可愛がっていた担当Pにとって、最近の牙の抜けた志保にいくらかの寂しさを覚えているPも少なくない。志保の魅力はナマイキなところであり、他者に懐柔されないところだ。という認識を改めて提示した直後の、キャスト投票キャンペーンだったため、周りと協力することが志保Pらしさに反するのではないか、と意固地になったのかもしれない。

 話を時系列に戻して。
 外部サイトをきっかけに提案された「用心棒」という投票先について、本当に志保Pが同意しているのかを確認する意味も込めて翌日にアンケートが実施されることとなる。CC内でアンケートを取ること自体もニコ生と同様に意見の押しつけになってしまい、火種を再燃させるだけになるのでは?という意見もあり、アンケートの基本方針は以下のように決定された。

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 アンケートは投票ではなく、意見を出し合うだけ。投票先の一本化は強要しない。
 志保CC内でのアンケートは翌日の24時間を使って行われることとなった。
 まぁ、このアンケートが志保CCの本当の破綻を招くのだけれど。


【4/21 キャンペーン4日目】

・志保CC内でのアンケートが開始される。回答形式は「ユーザー名を表示させた状態で、①支持する役柄、②その理由」を記入。
・結果としては有効回答33件。用心棒21件、お嬢3、転校生2、普通の子2、無投票2、風来坊1、幼なじみ1、部長1、となった。割合としては以下で、用心棒の支持は約65%。(後述するスレ内の投票まとめと数字が異なってたので5回ぐらい数え直したんだけど、たぶんこの数字で合っているはずです。数え間違えてたらごめんね)

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・無投票とはなんぞやと思う人もいるかもしれないが、実際にそういう意見なのだから尊重したい。

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 今回の投票先に志保に見合う役柄がないため、棄権。という考え。志保Pらしくて良いと思います。
・この日はアンケートのために他の話題は自重しようという呼びかけもあり、回答以外の書き込みが少なく、各々の描く志保像を書き込む平和な日でした。翌日になるまでは。

 志保CC内での意見は7割弱、用心棒でまとまっていた。用心棒を挙げる理由として、既に票が固まりつつあるのでこのまま進みたい。という主体性に欠ける意見も見られたが、それでも過半数以上は用心棒を推していた。
 昨日と状況が変わったのは、用心棒以外の意見を持つ人たちの書き込みが増えたことだ。用心棒以外の意見を挙げても「さてはアンチだろオメー」と言われることがなく、安全に意見の書き込みができたからだ。昨晩までの200レス遡って別案数件という状況とは異なっていた。このときのアンケートはそれまでの意見表明と異なり、初日の夜のような自由度があった。
 投票モノにおいて、自分が投じた票が死票になることを嫌うのは当然の心理である。浮動票がデッドヒートを繰り広げているところに投票されるのもこの心理だ。この日行われたアンケートはCCでそのままやりとりしているため、他者の意見がオープンな状況となっていた。アンケート開始直後から用心棒を推す意見が多く書き込まれていた。少数派意見はそれがそのまま死票となりうる中、用心棒以外への投票を表明したのだから、おそらく芯の強い人である。彼らはCC内の過半数意見が用心棒役であったとしても、己の信じた役柄に投票しただろう。

 上の方で「志保P全員がコンベンションセンターに書き込んでいるわけではない」と前置きしたように、全員が全員、自分の意見を表明したわけではない。担当のCCを覗かずに投票先を決める人も大勢いたはずだ。アンケートでは「意見の集約はしない」という前提であったとはいえ、用心棒志保に投票する!という意見が7割を占めているのだから、放っておいたって自ずと票が集まり、自然と一本化ができていたであろう。
 ロコCCが開幕20分で「村人Aをロコナイズするところを見たい」という明確なキャッチコピーを挙げ、60分でCCが大筋合意、朝方には大勢が決するという鮮やかな電撃戦を成功させていたが、志保CCがそれと対照的にCC内での意見のまとまりはなく、それでも票が一本化されつつあり、母数の多さとあいまって着実に票数を伸ばしていく。というような末恐ろしさを感じさせる展開となった可能性もあった。
 CC内での用心棒支持は7割だったわけだが、その7割の人員で、当時1位を走っていたのり子と競り合いを続けていけば、当初他の役に投票しようと決めていた人も心変わりをしてくれたかもしれない。誰でも死票は惜しむものだし、ひたむきに戦っている自陣営にあと一歩の後押しをしてやれないほどの偏屈の集まりでもない。
 このアンケートを採っている時点では、まだ勝算があった。


【4/22 キャンペーン5日目(BMDイベント初日)】

・さてさんざんもったいぶった、4/22です。
・昨日24時間かけて行われたアンケートの集計をした人がいた。
・志保CCが用心棒一色で染まった。

 アンケートを実施しようという話が持ち上がるときにも、アンケート実施中にも、このアンケートは投票先の一本化をするものではなく、各々の意思の確認である。と前置きされていた。

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 しかし、集計を行った人の発言は、「用心棒に投票してください」だった。
 当然ながらこれに伊織Pが反論した。

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 しかし、その訴えは退けられる。

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 結果だけを見れば確かに用心棒の支持が多い。しかし、「もういい」とう言葉はどこにかかっているものなのだろうか。
 集計が終了したので、もういい。何かしらをないがしろにされているのは間違いない。このアンケートは投票の一本化が目的ではなく志保CCの意見を聞くためのものという前提だった。その前提がないがしろにされた、と読み取れる。もしくは前提条件を設けた事自体をないがしろにされたのかもしれない。結局のところ、一本化をして少数意見を抑えこむための投票だったと受け止めることもできる。 
 少数意見を抑えこむための「もういい」であれば、これほど酷なことはない。前日のアンケートで用心棒以外の意見を挙げた人の思いを一蹴したことにもなるし、用心棒以外の結論に至った志保との思い出すらもないがしろにされたことになる。
 この投票の趣旨は、役柄にベストマッチするアイドルを投票する(原文ママ)ことである。役柄が先かアイドルが先かは判断に困るところだが、アイドルメインのコンテンツなんで、アイドル選んでから投票先をチョイスしても問題はないでしょう。
 そのキャンペーンの趣旨を踏まえて、めいめいが意見を書き込んだはずなのに、結局はその他の意見を封殺する方向にまとまってしまった。

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 これでは二日目のニコ生からの意見の押しつけとなにも状況が変わっていない。むしろ志保CC内で決を採ったことにより、いっそう圧の強い意見に変わってしまった。

 初日の夜やアンケートのときは確実に存在していた、「用心棒以外」を推す人たちがこの投票の集計以降、CCから消えてしまう。この日のレス数は80ほどだったが、用心棒以外の役柄に触れられた発言はない。理由はやはり、ニコ生直後の発言に行き着く。

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 「投票先を一本化できないのなら担当Pではない」

 この言葉があまりにも重すぎた。
 二度目の、しかも志保CC内で同様の発言がされてしまったことで、他の役柄がふさわしいと感じた志保Pは、コンベンションセンターを去ってしまった。

 演技の仕事を真剣に考えている志保に対して、プロデューサーである自分自身も志保に最もふさわしい配役とは何か?を真剣に考えて、投票する。これこそが今回の投票のもっとも重要な部分であるはずで、そういうスタンスを取ろうとした志保Pは非常に多かった。
 少し未来の話になるけれど、4/28、20時現在での有効得票数(公式で見えている範囲での得票数合計)は、以下。

38102 票   10 役 志保 (内、用心棒票は32702票。他役におよそ5500票)
33090 票   1 役 のり子 (すべて用心棒票)

ソース→ http://wktk.2ch.net/test/read.cgi/idolmaster/1461800648/185

 志保Pが団結していれば、のり子には勝てる。というのはのり子陣営にとってキツい表現ではあるが実績として間違ってはいない。だからこそ、志保Pの反骨精神を刺激するような発言はアダとなった。
 最初に述べたように今回の選挙はユーザー(=プロデューサー)の手で志保の配役を決められる重要な選挙だ。"志保に役を与えるために"得票数だけを見て投票先を選ぶ。そういう冷静なプロデュースができる志保Pは多くはなかった。俺んとこの志保と、アンタんとこの志保は別人なのだ。
 その主義が高じて、"票をかき集めるため、のり子に勝つために"集めた投票券で志保が用心棒で勝利することを認められない志保Pも出てきただろう。そんなヤツほんとにいるの?と思うかもしれないけど、俺がそうだったんだから、多分他にも何人かいるよ。


 このあとの志保CCは「用心棒で一致団結して頑張りましょう!」という意見が書き込まれ続ける。一見すれば投票の結果を受けて志保CCがひとつにまとまったように見える。しつこく反論している伊織Pはいたけれど。

 しかし、本当に志保CCは団結できていたのだろうか。

 CC内が団結しているかどうかを読み取る指標として、以下のグラフがある。これはCC内投票が始まった4/21 0:00から投票の集計が済んでから24時間経過するまでの、のり子と志保の得票差のデータである。

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 投票の集計が完了する以前と以降(グラフ横軸25h付近)で、のり子との得票差がほとんど変化していない。厳密に読み取れば、4/21に360票差程度で推移していた得票差が、投票の集計が終わったあと410票差ほどに広がってしまっている。一人頭の持ち票が増えるBMDイベント開始後は、ガツンと得票差を広げられてしまっている。
 CCが用心棒一色で染まり、志保Pの意識が用心棒一択でまとまったのであれば、CC内の投票を境にして、用心棒の票が伸びるのが当然だろう。しかし、得票差には現れていない。24h付近でごくわずかヘコみができただけだ。データに現れないのであれば前提条件が間違っていることになる。
 志保Pの団結に呼応するようにのり子Pの投票が増えたか、そもそも志保Pの意識が用心棒一択でまとまっていなかったか。だ。


【4/23以降、キャンペーン終了まで】

・のり子との得票差に一喜一憂したり、4/24夕方に一時追い越しを決めたり、頑張って追いつくも、のり子に突き放されたり。
・最終結果、3500票差でのり子の勝利でした。確定結果出ていないので暫定結果だけど、まあ覆ることはないのではないでしょうか。覆ったらちょっとした事件だよ。大荒れ不可避だよ。
 ……いや、まとめがだんだん面倒くさくなってきたわけじゃないよ? 志保敗因の要点は昨日分だったのであとはちょっと流し気味でいいかなって。


 志保陣営はBMDイベント以降、徐々に疲弊していった。
 BMD開催日当日ギリギリではあったが、コンベンションセンター内では意思を統一することができた。あとは志保Pが一致団結し、志保Pの母数の多さでBMDの74票というこれまでの4倍パワーを発揮してのり子に追いつくだけだ。志保Pとのり子Pの母数の多さは過去の周年イベントを参考にしても明確に志保側が勝っている。絶対数が跳ね上がるBMD票を注ぎ込めば、今からだって勝ち越しは可能なはずだ。はずなのだ。そのはずなのに、のり子陣営に追いつくことができない。かろうじて追いついたとしてもすぐに引き離されてしまう。

 今回の投票ののり子との得票差をグラフにすると以下のグラフになる。

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 80h付近がBMD開始したころ。170h付近が4/24夕方に一時追いついたころ。
 絶対数で比較すると終盤における僅差の度合いが分かりにくいので、相対的な割合のグラフを取ると以下になる。

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 トップとの差、と読み替えてもらってもいいと思います。グラフはのり子-志保の得票差を、のり子の得票差で割ったもの。(のり子1000票で志保900票だとしたら、トップ差10%)
 志保陣営は160h-200h付近でのり子陣営に肉薄する。しかし、グラフがゼロ線よりも上部で上下にガタガタしていることからわかるように、常にのり子陣営がリードを保ったまま選挙戦を続けてきた。厳密に言えば毎時botがデータを拾っていないタイミングで志保陣営が追い抜いたことも多々ある。しかしそのたびにのり子陣営がチャージをかけて先行を許さなかった。
 この状況は志保陣営にとって非常にしんどい状況だったはずだ。志保CCで意見統一ができたはずなのに、結果がついてこない。ときおりのり子に追いついて、さあここから一気に引き剥がすぞ!と意気込んでいる間にのり子が一歩先を行く。「俺についてこい! 行くぞー!」「おおおー!」と声は上がっているはずなのに、いざ戦場に向かうと周囲に仲間が少ない。圧勝できるはずの相手に拮抗するどころか、押し負けてしまう。相当なストレスだっただろう。
 焦りと疲れからか黒塗りの高級車にはぶつからなかったものの、頭が未来ちゃと化したり、堂々と複垢宣言してしまったりもしている。

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 正直、サブ垢で投票、のくだりを目にしたときああこれは決着ついてしまったなー、と思ったり。

 母数では間違いなく志保陣営が有利なはずなのに、母数で劣るはずののり子を捉えることができなった。その理由をもう少し探ろうと思う。
 再掲になるが、事実、志保陣営は母数でのり子陣営に勝っている。

有効得票数
38102 票   10 役 志保 (内、用心棒票は32702票。他役におよそ5500票)
33090 票   1 役 のり子 (すべて用心棒票)
(4/28、20時現在)

 BMDイベントの最終的な参加人数で比較しても同様だ。のり子と志保に複数枚取りで参加した人数を算出できないが、絶対数はそう多くはないと思われる(脳内ソース)ので無視します。

アイドル  |参加者  |↑1000pt
福田のり子 |1,514  |1,085
北沢志保  |2,079  |1,367

 ソース→ https://docs.google.com/spreadsheets/d/1sWxwveNHd_k3txim1gI7OPH20iKwAKwQZ2hqmeJI4ks/edit#gid=1908387942
 参考として、複数枚取りは、2枚取り1132人、3枚取り759人、4枚取り293人、5枚取り124人です。

 BMD参加者ベースで1.37倍、総投票券ベースで1.15倍の母数を持っているのだから、全力vs全力でぶつかり合っているのなら、いずれ志保陣営がのり子陣営を追い抜くはずだ。それなのに、そのいずれがおとずれない。投票が本当に一本化できていたのならば、のり子をあっさり突き放していなければおかしい。接戦になる事自体が異常なのだ。
 志保CC内での投票で、用心棒の支持は約7割だった。この7割という数字を、BMDイベントの参加者数にかけると、志保P全体の用心棒支持者数がわかる。

  • 2079*0.7=1455.3

 BMDイベント参加者のうち7割が用心棒志保を支持したとすると、1455人が用心棒を支持していることになる。
 一方、のり子陣営は有効得票数によればほぼ100%が用心棒支持だったため、およそ1500人が用心棒を支持したことになる。
 この時点で、用心棒志保:用心棒のり子=1455:1500。7割の団結力では、全力ののり子陣営に母数でも勝てなかったことが伺える。
 団結力が7割しかないという状況は、アンケートを取った時点で判明していたため、HHPの参加者数から計算するなりして母数の概算を調べることができたはずだ。のり子陣営に浮動票が集まりつつある状況で、用心棒志保で勝ちに行くつもりであったのならば、残りの3割を逃がすような発言は絶対に慎まなければならなかった。

 余談。全力勝負という表現をしているが、キャンペーン締切日9:59時点での投票数は以下なので、そもそもBMDイベント参加者全員が全員投票をしているわけではないのだけど、今回の支援あり浮動票ありの投票形式で正確な投票率なんて出しようがないのでそのへんは置いておきます。そもそも一部得票数クローズされてるし。

福田のり子: 75,987票
北沢志保: 71,666票
ソース→http://mlborder.com/dramacd_themes

 ※のり子のBMD参加者1000pt以上の1085人が100票のり子に突っ込んでたら108,500票だ!

 もちろん志保CCの投票で用心棒支持が7割しかなかったからといって、志保P全体が用心棒以外に3割も投票するとは考えにくい。改めて最終日の得票数で母数の計算を試みる。「志保Pですがのり子に投票します」という伊織Pみたいなのはもっと少ないだろうし集計する方法がないので無視する。
 最終日5/2、9時現在の得票数を見ると、

用心棒志保: 70366票
それ以外志保: 8480票 (10位まで参照)

 という得票数となっている。それ以外志保に投票した割合を計算する。

  • 8480÷(70366+8480)=0.107=11%

 11%の志保Pはのり子との用心棒デッドヒートに構わず、自分の志保像を貫いたことになる。

 11%の味方を失った用心棒志保陣営。では89%の団結力で、のり子に母数で勝ることはできたのだろうか。先ほどのBMD参加者に団結力89%をかけて、母数を見積もる。

  • 2079*0.89=1850.31

 前述のとおり、用心棒のり子の母数はおよそ1500なので、団結力89%ならば母数が1850ある志保陣営が優位に立つはずだ。しかし最終結果は違った。のり子1500に対して、志保1850。約1.2倍の母数の差を埋められてしまった。
 志保陣営の戦況を不利にしたのは、最初のニコ生で用心棒にターゲットを絞ったとき、のり子陣営側に多数の応援が入ったことだ。のり子vs志保というカードが組まれた時点で浮動票が注入され、のり子Pの原動力ともなった。

 のり子陣営が浮動票を獲得できた理由は様々考えられるが、
・母数の少ないのり子陣営を応援したい。
・幕張での、中の人のベストバウトに感動したご祝儀。
・志保が夏にゲッサン4巻で新曲が確定しているので、今回はのり子に。
・強敵に真っ向から立ち向かうスタンスを評価。
・単純に、用心棒志保より用心棒のり子がハマり役である。
 などが考えられる。
 そして特徴的だったのが「のーりー子!のーりー子!」ののり子コール。3rdライブ幕張公演のパフォーマンスでもあったのだが、のり子CCでは事あるごとにこのコールが行われてきた。これが、浮動票を集めた一番の理由であると考える。コールしてりゃ勝てるまである。いや大マジですって。

 実際、のり子CC以外にも、コールや決め文句が定まった陣営は強かった。


  • A・R・I・S・A!コールで奈緒を差しきった四天王亜利沙、
  • 様々な真壁瑞希…!を連呼して逃げ切りを決めた部長真壁、
  • ヘ( *´v`*ヘ)))で盛り塩おいしー♪、な霊花さん、
  • あのね、売ってほしい土地があるんだ。で勝利をもぎ取った組長ひなた(暫定)。


 コールはコンベンションセンターの賑やかしと浮動票の確保に非常に便利だ。例えば他担当Pが麗花さんのCCを覗きに来たとする。その際、ヘ( *´v`*ヘ)))のAAがうようよしていれば、CCが盛り上がっていることを確認できるし、応援コメントを入力するにも楽で良い。あまり情報を知らない担当外のアイドルだったとしても、「ヘ( *´v`*ヘ)))<投票してきました~」とAAをコピペして一言つけたすだけで、事務的でない麗花CCにバッチリな応援文が完成する。CCのレスが停滞したらコールをとりあえず打てばCCが活気づくし、素材として一定の強度を持っているからCC以外でもツイッターや二次創作などに反映させやすい。ガチで良いことづくめなので次回開催の際にはコールやキャッチコピーを早急に確定させるがよいよ。


 さて、反省会はこのあたりまでにして、次回TA投票が開催された際、志保陣営はどのように戦えば勝利できるのかを考えてみる。
 今回、志保にとってのハマり役がはっきりしなかったことが敗因のひとつとして挙げられる。

WS0035.JPG

 4/21のCC内アンケートの際、投票したい役柄と理由を募ったわけだが、用心棒を推す理由は人それぞれ微妙に異なっていた。これは志保が用心棒という役柄にハマり切っていないために生じた状況ではないだろうか。村人Aのロコナイズにしても妖精カワイイネーにしてもハマり役だったところはほぼほぼ意見が一致している。イメージがハマるから、ハマり役なのだ。志保Pは反骨精神に溢れているし志保を独占したい気持ちが強い(脳内ソース)から、他の人の意見を読みつつ、人と異なる自分だけの意見を書き込みたがって、イメージが結構違ってたのかもしれないが。
 ハマり役がハマっているかどうかの判断として、各々のイメージを挙げてみるのは効果的かもしれない。投票の一本化をしたい場合、もし意見を提示しあってズレが生じているようだったら考えなおすのも手だろう。
 ハマり役さえあれば、志保Pでないところからの浮動票を呼び込めるだろうし、10%存在していた用心棒以外組をもう少し減らせれたのかしれない。が、ハマり役の有無に関しては、運営のさじ加減なのでコチラでどうにかできることではないので、これ以上考察の余地がありません。

 志保Pが意見をすりあわせるためにはどのようにすればよいだろうか。基本的に志保Pはケンカっ早い。自分の意見と異なる部分には噛みつくし、煽られるとわりとすぐに沸騰する。まるで志保みたいだ。ただ、お互いに納得が行くまで延々と議論すること自体に抵抗はない。相手が何かを主張するならきちんとそれを聞き、その上でガッツリ反論する。自ら話を打ち切ったら負けを認めることになると考えているのかもしれない。まるで志保みたいだ。
 議論を重ねている最中、志保Pはスゲー楽しんでいる。ただ、それを外部から見ると「荒れている」とか「まとまりがない」という評価になるらしい。いや正直議論してるだけのところを荒れてるとか殺伐としているって言われるのマジ勘弁なんですよ。そう言われると議論を止めざるを得なくなるじゃないですか。川原で殴りあって友情を確かめているところなんだから自然に落ち着くまで放っておいてほしいし、「もう時間がないんです!」とかでむりくり流れを切ったりして別の話題で流そうとしないでほしい。
 ただまぁ、「荒れてる」と評価されてしまうと伝聞で尾ひれ背ヒレがついて浮動票が逃げてしまうので、対策をするしかない。対策するならば、口を開けば喧嘩する志保Pだ。寡黙になるしかない。選挙期間中、志保CCへの一切の書き込みを禁止する。か、もしくはなんらかのコールで埋め尽くす、のどちらかが有効かと思われる。

 ロコが村人Aに電撃戦を仕掛けたのと正反対の戦法を採るなら、志保陣営にも勝機があるのではないだろうか。村人Aをロコナイズで明確な一致団結をしたのとは逆に、CCで意思疎通をせず、投票先の誘導もしない。各々が完全に自由意志で投票をする。
 村人Aで電撃戦を決め、華麗なジェノサイド戦法を完遂したロコ陣営は2万票程度で勝利を掴んだ。これは当然、早々に当確を確信したロコPの票が他に流れているからであるが、最下得票数での優勝となっている。
 志保vsのり子の約7万票という得票数は15戦中、4位の得票数である。勇者>組長>幼なじみ>用心棒の、4位だ。今回の志保陣営に浮動票がどれだけ投じられたかは不明だが、他11役柄に勝負を仕掛けることは可能だった。自力には満ちているはずだ。
 CC内投票で用心棒に7割の支持が集まったように、次回の選挙でも過半数を占める役柄は存在するだろう。自ずと投票先は絞られるはずだ。一切言葉を交わさない志保Pが無言で投票先を絞っていき、得体のしれない団結度合いで対抗馬を追っていくとしたら、これほど底が知れない恐怖はない。

 今回の失敗にあったように、誰かが音頭を取るというのは志保P界隈ではやらない方がよいだろう。選挙戦後の志保CCでは「次こそは団結しましょう!」という主張も見られるが、マジでやめとけって。
 志保Pは反骨精神に溢れているから、誰に何を言われたってそれが正論であろうとも「お前に言われる筋合いはない」と反発するだろうし、一匹狼を良しとする志保Pだから、誰かに促されてひとつのところに集まるという器用なことはできない。多数決なんてもってのほかだし、みんなで協力して一歩進めましょう?などというモガミシズカ的論調には迷わず噛みつくからだ。

 というわけで、次回の選挙戦へ提案するのが「寡黙」である。他のコンベンションセンターが盛り上がる中、寡黙を貫くコンベンションセンターがあればそれはそれで注目されるはずだ。注目は浮動票に繋がる。



 さて長々(17200文字)と勝手なことを書き連ねてきましたが、人の心をつかむのって難しいですね。心掴まれるのを完全に拒否した俺が言うのもアレだけど。

 私は当初風来坊志保をプッシュしていたのですが、コンベンションセンターの動向を見て、「投票数だけを見て一喜一憂する志保陣営が勝利してしまうのは間違っている」と、全票用心棒のり子に投入し、途中からのり子の応援まで始めていました。
 ドラマCDに出演して新曲をゲットできる機会なのだから、役柄はどうあれ折れるべきところは折れて投票の一本化を図ることこそ勝利であり、1位でなければ敗北である。と主張する人たちの気持ちはわからないでもないですが、少なくとも私には理解できませんでした。演技の仕事をしたい、という自分の担当アイドルへ熟考に熟考を重ねて投じた一票で得た勝利でなければ、担当アイドルに顔向けできない。とまで私は考えます。
 結果と過程のどちらを重視するか。私は過程を重視しました。だってそれがプロデュースなのだもの。己のプロデュース方針を貫いて敗北するのならば、悔いはないと考えます。
 最初から用心棒志保に心惹かれた人たちは煮え湯を飲まされて苦虫を噛み潰して辛酸を嘗めさせられる思いだったかとは思いますが、用心棒志保の役のハマりっぷりよりも、用心棒のり子のハマりっぷりが勝ったということで、なんとか気持ちに整理をつけましょう。


 TA投票はアケマスのオーディションを髣髴とさせる超エキサイティングなキャンペーンでした。半年に一回ぐらいで定期開催してもらえるとすごく嬉しいです。
 今回は敗北を喫した志保陣営。次戦はどのような感情が渦巻くのでしょうか。楽しみで仕方がありません。